2013年07月24日

ひと夏の 思い出

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作家気取りで、ちょっと作文してみました。
いかがでしょうか。

「中三の思い出」

中学三年の夏休み、
僕は両親と共に、埼玉県の自宅から、
神奈川県の三浦半島南端にある城ケ島へ、日帰り旅行をした。
京浜東北線で大船駅まで向い、
横須賀線に乗り替えて、終点の久里浜駅に行った。

うろ覚えだが、そのあとは確かバスに乗り込んだと思う。
しばらく揺られるとなだらかな丘陵が広がり、
遠くの方には光る海が見え隠れした。
丘は見渡す限りスイカ畑だった。
「これが三浦の小玉スイカよ」と、母が嬉しそうだった。

やがて、三崎港に架かる城ケ島大橋を渡り、漁港に着いた。
潮の香りが、ぼくらを迎えてくれた。
「ここは遠洋マグロの基地なんだよ」今度は父が嬉しそうだ。

城ケ島を歩く。
海風の中に塩っ気を味わいながら崖を伝い下りて行く。
岩畳が広がり、波の音を聞きながら向こうを見ると、
ギラギラと輝く海原が一面に広がっていた。感動の瞬間だ。
うっとり佇んでいた。

横には、潮溜まりで遊ぶ家族。
見ると、Gパンに上半身は裸の女性?
まさかと思ったら、水着のトップだけを着けていた。
一瞬蒸せるような夏の香りを感じてクラクラした。

三崎漁港に戻り、遊覧船で岬を周遊し、
海側から半島を眺めながら油壺海岸へ向かった。
丘から見下ろせるヨットハーバーがあって、
子供心に、手の届かない、あか抜けた世界のように感じた。

油壺マリンパークに入ったが、
先ほどの開放感に目覚めてしまった私は、
パーク内のことより、薄着の女性たちのことが気になってしまっていた。
帰りの久里浜行きのバスに揺られていたら、
急に尿意をもよおしたのだが、
運転手に言ってバスを停めてもらう勇気もなく、最悪だったのに、
ふと目の前の女性を見て、
ノースリーブから覗く肌に目を奪われている内に、
なぜか辛さを忘れ、程なく久里浜駅に着いていた。

バスを降り、駅で、一目散にトイレへ駈け込み、
用が済んでほっとしていると、
母が血相を変えて走り寄って来て
「どこ行ってたの、捜したじゃない」とひどく怒鳴られた。

異性を意識し始めた年頃の、
ひと夏の思い出。






posted by ogawan at 20:01| Comment(2) | TrackBack(0) | あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今晩は。

今日も雨、でももっと雨が降ってくれないと、
水不足が心配な今日此の頃です。

中3の夏、海無し県に育った私には、海水浴が
憧れでしたね。
エレキギターが、ビートルズが大きく影響を
及ぼし始めた頃でした。
Posted by 川越いも at 2013年07月24日 20:16
川越いもさん、こんにちは
ビートルズ、いいですね。出す曲出す曲、かっこよかったぁ!
私は、小学校のとき、夏休みはプール三昧でしたが、中学にはプールが無くて、がっくりきた思い出があります。
なじめない部活のかたわら、家でフォークギターを弾き出したのが中学時代です。
Posted by ogawan at 2013年07月25日 15:02
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