2013年08月08日

ぼくの マドンナ

二日前の、西の夕空
おもわず、おぉぉと、うなりながら
しばらく見ていた

画像-0296.jpg


さて、本日は、またエッセイなどを。

はじまり、はじまり


「好きだったひと」

今でも、思い出すと胸がときめく、
ぼくが好きだった人。
高校に入学し、一年生の時から見かけた子は、他のクラスの女の子でした。
髪は長く、まっすぐな黒髪で、細い面立ち、目は切れ長、
瞳はやや小さいが、やさしく、少し翳りがありそうで、
でも、いたずらそうなまなざしも見せる。

県庁所在地に位置する
市立高校のセーラー服は、清楚でいながら女性らしさを強調した制服だったけど、
その大きく開いたVゾーンから覗く、やや陽焼けした平らな胸元。
女子は皆同じセーラー服を着ているのに、
彼女だけが、一番似合っていると思った。

友だちの女の子と仲良くしている姿を見かけてはラッキーと思い、
クラスの男子と気さくに話して笑っている仕草を見かけては、
その男子たちが、うらやましかった。

不思議と彼女の影には、和の香りが沸き立ち、
古風な女の艶やかさが見え隠れしていた。
私には、近づきがたいけど、お近づきになりたい存在。
心では友達になりたい、あわよくば彼女になって下さいと声を掛けたくなるのだが、
彼女と遭遇すると、金縛りになってしまうのだった。

そうして段々と、彼女は私のマドンナと化していった。

同級生に面白い奴I君がいた。
部活はしてないのだが、
放課後になるとケースからクラシックギターを出して、
黙々と運指の練習をしていた。
ある日、彼の演奏を耳にしてドキッとした。
「アルハンブラの思い出」という曲。
物悲しくも郷愁を誘う調べが私の恋心にフィットしたのだろうか。
彼の演奏は素晴らしく私の胸を打った。

ある日の帰り、I君と校門で一緒になった。
とその時、向こうからマドンナが歩いてきた。
!!!
 ドキドキした。
すれ違う寸前、彼女が声を掛けてきた。
「今、帰り?バイバイ」
 だって! え?
唖然。
そしたら
I君が「おう、じゃあな」
だって!
えー!
絶句。
I君に「えっ、友達?」と聞くと、
I君「うん、中学の同級生」

がーん。

I君がうらやましい。
I君がうらやましい。
I君がうらやましい。
I君がうらやましい。
I君がうらやましい。
I君がうらやましい。
I君がうらやましい。
I君がうらやましい。

あんなに気軽に話せるなんて。


結局、
私は彼女に、

ひと言も声を掛けられぬまま、

卒業したのでした。




もう時効だろう

その名は
‥千代香さん





posted by ogawan at 13:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今晩は。
今日も暑くて、参りましたね。

こういう胸キュンの青春時代、私にもありましたね。
今は遠く遠く、懐かしいばかりです。
あの頃の彼女、今どうしているのやら。
Posted by 川越いも at 2013年08月08日 21:28
川越いもさん、おはようございます。
男ってやつは、いつまでも、過去の時の、こういう気持ち、大事に持ち続けていたりするんですよね。
女のひとって、どうなんだろう‥?


Posted by ogawan at 2013年08月09日 07:11
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